自主制作の阿波踊りポスターを買い求める人たち=徳島市の東新町一丁目商店街

 徳島市の阿波踊りの公式ポスターを長年手掛けてきた同市のコピーライター新居篤志さん(52)、グラフィックデザイナー藤本孝明さん(57)が自主制作した阿波踊りポスターの販売会が22日、東新町一丁目商店街の空き店舗であった。

 女性の踊り子の顔を真横から撮影した写真に「いとしの二拍子、響け夏!」の言葉を添え、B1判とB3判のセットで500円。踊りファンが次々に詰め掛け、350セットが売れた。

 5セットを買った吉野川市鴨島町知恵島、飲食店経営益田綾子さん(58)は「県外に住む知人から購入を頼まれた。編みがさからうなじにかけてのラインが美しい」と話した。

 ポスターは、多額の赤字を巡って混乱した阿波踊りを市民の立場で支えようと、千セットを作った。知人が経営するカフェやデザイン会社など徳島市内外の7店舗で販売している。販売店舗は新居さんのインターネットのホームページで確認できる。