バイオセンサーを使って実験を行う大学院生ら=徳島市南常三島町2の徳島大ポストLEDフォトニクス研究所

 徳島大ポストLEDフォトニクス研究所は、大阪大微生物病研究所や医薬品開発会社など7機関と共同で、新型コロナウイルス感染の有無を判定する新しい機器の開発を目指す。国立研究開発法人・日本医療研究開発機構(東京)のウイルス等感染症対策技術開発事業に採択された。予算は2億3千万円。

 ウイルス特有のタンパク質(抗原)やリボ核酸(RNA)を検出する方法で感染の有無を判定する機器を開発する。フォトニクス研究所では、金属に光を当てた際に特定の条件下で起きる「表面プラズモン共鳴」現象を生かしたバイオセンサーを使い、高精度で検出できる条件を探る。

 現在、主に使われているPCR検査は、ウイルス特有の遺伝子配列を専用の装置で増幅して検出する。比較的高精度だが、判定に数時間かかり、費用面でも課題がある。5月に国が承認した簡易キットによる抗原検査は短時間で結果が出るものの、精度はPCR検査に比べて劣り、陰性の場合はPCR検査で再検査が必要となる。

 同研究所などは、短時間で高精度の判定ができる機器の開発に取り組む。安井武史所長は「結果が早く分かれば迅速な対応が可能となり、現状の問題解決につながる。世の中に役立つ研究成果を出したい」と話している。