自宅で偽造した1万円札3枚を徳島市内のスーパーなどで支払いのために使ったとして、通貨偽造・偽造通貨行使の罪に問われた徳島市、無職の女(37)の裁判員裁判の論告求刑公判が29日、徳島地裁であり、検察側は懲役3年と偽の1万円札3枚の没収を求刑した。

 検察側は論告で、本物の紙幣として使用して釣り銭を得るための犯行だった点を指摘し、「利益を得ようとした点に酌むべき点はない」などと非難。偽札を受け取った全員が本物と思い込んでおり、「通貨への信用を害した程度は小さくない」とした。

 弁護側は最終弁論で「経済的に苦しく、偽札は金運のお守りとして作成した。当初は本物として使うつもりはなく、魔が差して使った」などと主張し、刑の執行を猶予するよう求めた。