閉店を2カ月後に控え始まった最後のセール。従業員は「報恩謝徳島」と書かれた法被を着て接客している=そごう徳島店

 8月末で閉店するそごう徳島店が1日、最後のセールを始めた。「サンクスセール」と題し、アクセサリーやインテリア、着物など百貨店ならではの高品質な商品を買い求めやすい価格で売り出している。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3密を避けて来店を促すため、開催期間を例年より約2週間長く設けた。19日まで。

 従業員は「報恩謝徳島」「36年間のご愛顧本当にありがとうございました」と書かれた赤い法被を着用。買い物客に「36年間ありがとうございました」などと声を掛けた。

 セールは141ブランドが対象で、密を避けるため6月6日から段階的に春夏物の値下げを開始し、1日に全対象ブランドでセールとなった。各階にお買い得品コーナーを設けたほか、6階催事場ではイタリアの輸入靴や高級レザーバッグなどを販売しており、買い物客が品定めしていた。

 毎週訪れているという徳島市の女性(72)は「ブランド品や物産展など、そごうでしか手に入らない物があるのに残念。今しか買えないと思って、いろんな商品を見たい」。徳島市の主婦(60)は「他の大型店は若い人向けで、年配の人は困るのではないか。駅前に来ることもなくなるかもしれない」と残念がった。

 千野史晴店長(54)は「残された時間はあと2カ月。36年間のご恩を返す商品やサービスをお届けし、最後まで少しでも喜んでいただけるように努めたい」と話した。