来場者が減った田宮公園プール=徳島市

 今夏の徳島県内は猛暑となったほか、台風に見舞われ、行楽地の人出に大きな影響が出た。海水浴場が台風の影響で落ち込み、動物園などの日差しを浴びる屋外施設も減った一方で、屋内施設は増加するなど明暗が分かれた。夏物商戦は、猛暑の恩恵でおおむね好調だった。

 徳島市の小松海水浴場は前半(7月15~31日)、猛暑で人出が多かった前年と同じ約1万4千人が訪れた。しかし後半(8月1~15日)は、7日に台風5号が県内を通過した影響で計4日間、閉鎖や遊泳禁止にしたのが響き、期間全体では前年を約7千人下回る約2万4千人となった。

 同市の田宮公園プールは、開設した7月8日から8月28日までの来場者は5万2531人で、過去5年で最多だった前年同期と比べて2224人少なかった。担当者は「暑過ぎてプールに行くことすら控えた人がいたのかも」と話す。

 このほか、同市のとくしま動物園の入園者数(7月1日~8月27日)も前年同期比177人減1万8979人となった。

 その一方、来場者を増やしたのが鳴門市の大鳴門橋の遊歩道・渦の道。7月1日~8月28日の入場者数は12万690人と、前年同期比で2179人増えている。担当者は「海辺を訪れた人が、涼を求めて来場してくれたケースが多かったのだと思う」とみる。

 猛暑は、電化製品をはじめ、暑さや紫外線対策の商品などの夏物商戦を後押しした。

 徳島市のヤマダ電機テックランドマルナカ徳島店では7、8月の扇風機とエアコンの売り上げが前年同期より10%以上伸びた。徳島駅前のそごう徳島店によると、楽に折り畳みができる日傘や、腕まで覆うロング丈の手袋がよく売れた。

 熱帯夜が続いたことから、冷感素材の寝具も人気だった。松茂町に本社を置く高橋ふとん店によると、「ひんやり素材」をうたう敷きパッドが県内3店舗で1日100枚以上売れる日もあった。比較的低価格の商品がよく出ており、同社は「最近は1シーズンで使い捨て、買い換える傾向が強い」とした。