旅行サイト「じゃらんnet」を運営するリクルートライフスタイル(東京)が発表した2016年度宿泊旅行調査の都道府県別魅力度ランキングで、徳島は「地元の人のホスピタリティ(おもてなし)を感じた」が28位となり、前年度の8位から大きく順位を下げた。「現地でよい観光情報を入手できた」も前年度の16位から41位に落ち込んだ。

 出張や帰省、修学旅行などを除いて16年度に宿泊旅行をした人を対象に、インターネットで調査を実施。1万5555人の回答を集計し、全8項目で魅力度を発表した。

 それによると、徳島を訪れた人で「ホスピタリティを感じた」と答えたのは23%(前年度31%)、「よい観光情報を入手できた」は21%(32%)だった。徳島の順位は「魅力ある特産品や土産品が多かった」が51%(50%)で20位(25位)に入ったのが最高。「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」が62%(66%)で26位(23位)と続いた。

 同社が推計した16年度の県内の延べ宿泊旅行者数は前年度比1万人減の86万人で、全国最下位だった。

 一方、徳島を旅行先に選んだ理由は「特定の観光地・観光スポットに興味があった」が77%と前年度より7ポイント上昇。全国でも6番目に高く、同社は「鳴門の渦潮や大塚国際美術館が人気で、初めて徳島を訪れた人は増えている」と分析する。

 おもてなしなどに対する評価が下がった要因については「初めて訪れた人が、現地でうまく地域の情報を得ることができなかったのでは」とみている。

 徳島経済研究所の元木秀章上席研究員は「徳島の観光が振るわない背景の一つに、個人旅行や体験型旅行が増えるなど変化するニーズへの対応が遅れていることが挙げられる。情報発信の弱さは以前からの課題で、市町村の枠を超えて官民が連携を強め、対応していく必要がある」と指摘している。