あおり運転厳罰化のチラシを配る県警高速隊員=徳島自動車道の上板SA

 徳島県内で昨年1年間に、あおり運転に関する110番通報が550件あったことが県警のまとめで分かった。あおり運転が原因で交通事故に至ったケースはなかったが、通報件数は増加傾向にあるという。厳罰化を盛り込んだ改正道交法が6月30日に施行されたのを受け、県警と西日本高速道路は同日、上板町神宅の徳島自動車道・上板サービスエリア(SA)で安全運転を呼び掛けた。

 県警交通企画課によると、110番の内容で大半を占めたのは、改正道交法が規定する違反行為10類型の中の「車間距離の不保持」と「幅寄せ」だった。通報以外にも署や交番に直接寄せられた相談が126件あった。

 あおり運転の故意が認められない場合も含めた10類型に該当する道交法違反の摘発は187件に上った。うち152件は、追い越し禁止区間の走行など「逆走」に当たる通行区分違反だった。

 同課の喜多浩二課長は「あおり運転はもちろん、妨害目的がない違反行為も重大な事故につながる恐れがあり、今後も厳正に取り締まる。思いやりと余裕を持った運転を心掛けてほしい」としている。

 上板SAでは、県警高速隊員ら14人が休憩中のドライバーらに改正道交法の施行をPR。「あおり運転が厳罰化されました」などと声を掛け、10類型の行為や罰則をまとめたチラシを渡した。