再開後初のホーム戦に向けて攻守の切り替えを意識した練習に取り組む徳島の選手=徳島スポーツビレッジ

 J2徳島ヴォルティスは4日午後7時から鳴門ポカリスエットスタジアムに京都を迎え、リーグ再開後初のホーム戦に臨む。約4カ月ぶりの公式戦となった前節、愛媛に後半だけで4失点して逆転負け。選手たちは何とかショックを振り払い、「自分たちらしいパスサッカーを取り戻す」と前を向く。新型コロナウイルス対策として前節同様に無観客で行われ、ホームのアドバンテージは少ないものの、今節こそ中継カメラの向こうで声援を送るファン・サポーターに勝ち点3を届ける。

 2日午前、チームは板野町の徳島スポーツビレッジで1時間半程度の練習に取り組んだ。5対5のパス回しでは活発に声を出しながら機敏な動きを見せた。愛媛戦で好セーブした際、ポストに顔をぶつけてけがが心配されたGK上福元もフェースガードを付けてピッチに姿を見せた。ロドリゲス監督は「前半あれだけコントロールできていた試合を落としたショックは大きかったが、選手たちはそれを乗り越えようとやってくれている」と話す。

 しかし、長いキャリアの中でも3点差をひっくり返された経験はないという岩尾主将はあえて苦言を呈した。「ああいった負け方をした。もっと緊張感があっていい」。勝負の世界に生きるプロ選手としての自覚を強い口調で仲間に求め、引き締めを図った。

 さらに主将が言及したのは新ルールの交代枠5人制。愛媛は後半冒頭から3人を代えて勢いを取り戻し、押し込まれた徳島はラインが下がってボールを保持できなくなった。フィールドプレーヤーの半数が交代できる状況を「1試合の中で2試合あるような感覚」と表現。大幅なメンバー変更に伴う戦術の変化にも対応を求められる難しさを指摘した。

 サポーターから直接声援を受けられない中、どう立て直し、個々の能力が高い京都を打ち破るか。この点についてはロドリゲス監督も岩尾主将も口をそろえ「相手がどうこうではない。高い位置を取ってボールを握り、奪われたらすぐ取り返すという、われわれが本来目指すべきサッカーをしっかり表現したい」。まずは自分たちらしさを取り戻す。そのことを再確認してJ1昇格のライバルを迎え撃つ。