自宅で偽造した1万円札3枚を徳島市内のスーパーなどで支払いのために使ったとして、通貨偽造・偽造通貨行使の罪に問われた徳島市、無職の女(37)の裁判員裁判の判決公判が2日、徳島地裁であった。藤原美弥子裁判長は懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。

 判決理由で藤原裁判長は、金銭に窮した中で相応の費用をかけてプリンターや用紙を購入したり、犯行が発覚しにくそうな店を選んだりしていることから、「計画的な犯行で意思は強固だった」と指摘。金運上昇のお守りとして作ったという主張については、事実婚の夫に送ったLINE(ライン)のメッセージの内容から、「偽札で釣り銭を得ようという意思があったとみるのが自然で、作成した際にも本物の紙幣として使うつもりだったと推認される」として退けた。

 一方、「偽札枚数が3枚でいずれも捜査機関に回収されており、被害弁償や寄付を行っている」として、刑の執行を猶予した。

 判決によると、昨年3月上旬ごろ、本物の紙幣として使う目的で、1万円札3枚を自宅のカラープリンターで偽造。5月5日午前1時半から3時ごろまでに、徳島市内のスーパーなど3店で支払いのために偽札を1枚ずつ使った。