【上】海部病院のヘリポートに着陸し、DMAT役の県職員らを運んだ陸上自衛隊のヘリ=牟岐町中村の同病院【下】県南部県民局美波庁舎へ逃げる日和佐こども園の園児ら=美波町奥河内

 「防災の日」の1日、県内各地で南海トラフ巨大地震などに備えた訓練が行われた。参加者は真剣な表情で臨み、災害発生時の対応などを確認していた。

 ◎牟岐町

 中村の海部病院では、医師や看護師ら約20人が空路での災害派遣医療チーム(DMAT)の受け入れや負傷者搬送を訓練した。

 美馬、三好両市にまたがる西部健康防災公園を出発した陸上自衛隊第14飛行隊(松茂町)のヘリコプターが、屋上のヘリポートに着陸。DMAT役の県職員3人が降りたほか、看護師から治療の優先順位を付ける「トリアージ」を受けた負傷者を乗せた。

 浦岡秀行副院長は「災害時は混乱が予想される。訓練を通じて自衛隊との連携も強め、医療体制の確保に努めたい」と話した。

 ◎美波町

 小中学校や認定こども園、病院、福祉施設など17カ所で合同の避難訓練があり、合わせて約900人が参加した。

 南海トラフを震源とするマグニチュード9の地震が発生したとの想定で実施。午前10時に防災行政無線のスピーカーからサイレンが鳴り「津波襲来の恐れがあるため、避難を開始してください」との音声が流れた。

 同町奥河内の日和佐こども園では、園児と職員計97人が参加した。屋内にいた園児は隣接する県南部県民局美波庁舎へ走って移動。約5分後、海抜13・9メートルの屋上に全員が避難した。

 兼松花ちゃん(5)は「サイレンが急に鳴ったのでびっくりした。本当に起きたときは今日みたいに一生懸命走って逃げる」と話した。