羽を休める(左から)あさ、なる、蓮=1日午前9時55分ごろ、鳴門市大麻町

 鳴門市大麻町で生まれたコウノトリの雌「あさ」と雄の「蓮(れん)」が巣立ちしてから2日で3カ月を迎える。2羽に少し遅れて巣立った雄の「なる」を含めた3羽の行動範囲は1カ月前とほぼ変化がなく、巣から離れた田んぼで餌を食べたり電柱の上でのんびり過ごしたりしている。

 1日午前、3羽は巣の南側の畑で親鳥2羽と共に羽を休めていた。あさが南へ飛び立つと、蓮となるも後を追った。その後、3羽は巣の南約400メートルの電柱に止まっていた。3羽とも雌の親鳥より一回り大きくなった。飛行能力は上達したが距離は伸びていない。

 複数の観察者によると、3羽は巣の半径約5キロの範囲にある大麻町と大津町で目撃されている。食欲は旺盛で、レンコン畑などでドジョウや小魚を捕食している。カメを丸のみする蓮の姿も確認された。

 あさは単独で行動することが多く、8月29日午前から31日朝まで行方が分からなくなった。蓮、なるとは別行動をしていたとみられる。

 野生で生まれたひなが巣立ったのは、国内で野生のコウノトリが絶滅した1971年以降、兵庫県豊岡市とその周辺以外では初めて。