徳島バス(徳島市)からの懲戒解雇処分が無効との判決が確定した後に、普通解雇処分を受けた藍住町の元運転手男性(44)が給与の支払い再開の強制執行を求めた申し立てに対し、徳島バスが異議を訴えた訴訟の判決が1日、徳島地裁であった。村瀬洋朗裁判官は徳島バスの訴えを退け、普通解雇処分を無効とするとともに、給与の支払い再開を命じた。

 判決理由で村瀬裁判官は、社側が、前回訴訟で男性が勤務中の行動について主張した内容を問題視して「解雇事由に当たる」と判断したことに触れ、「男性は無効な懲戒処分を争うために主張しただけで、従業員としての義務違反はなく、就業規則の解雇事由にも該当しない」とした。

 昨年3月に前回訴訟の判決が確定した後も、社側が男性を一度も職場復帰させずに「改善の可能性がない」と判断し、普通解雇にしたことを「解雇権の乱用」と指摘。解雇処分を無効とした。

 さらに、社には普通解雇処分に伴って男性に支払っていなかった昨年7月16日以降の給与の支払いを命じた。

 男性は「主張が認められてよかった。裁判が長期間続いたので、会社は控訴しないでほしい」と話した。徳島バスは「コメントは差し控える」とした。