鳴門市大津町の徳島自動車道でマイクロバスに大型トラックが追突し高校生ら16人が死傷した事故で、マイクロバスは事故発生時、完全に路肩に入った状態で停車していたと県警が断定したことが2日、捜査関係者への取材で分かった。トラックが本来走るべき車線を逸脱して衝突しており、県警は居眠り運転との見方を強めている。

 事故の20分ほど前に現場を通った高速バスの車載カメラの映像には、車線の外側に止まったマイクロバスが映っていた。捜査関係者によると、現場に残ったタイヤ痕などを解析した結果、マイクロバスは事故発生時も映像と同じ場所にあったと判断した。県警は、鳴門ジャンクションから走行してきたトラックが高松道からの車線と合流する地点で本線から約2メートルはみ出し、マイクロバスに衝突したとみている。

 また、事故の30分ほど前に故障で路肩に止まったマイクロバスが、エンジンをかけたまま停車していたとみられることも、捜査関係者への取材で判明した。冷房が機能していたため、バス運転手が乗客を待避させず車内にとどまらせた可能性もある。乗客からは「運転手はアクセルが利かないと言っていた」との証言もあり、県警は故障の状況を詳しく調べる。

 県警は来週中にも自動車運転処罰法違反の疑いで逮捕したトラックの運転手菊池誉司容疑者(50)=松山市南久米町=を立ち会わせ、現場検証を行う。

 事故は8月25日午後5時ごろ発生。車外にいたバス運転手岡本勉さん(30)=阿波市阿波町綱懸=と、乗客の富岡西高校1年森下汐音さん(15)=海陽町宍喰浦=が死亡した。