実を収穫し終えた夏秋イチゴの枝を切る生徒=東みよし町毛田

 池田高校三好校(三好市)が、東みよし町毛田、中庄にまたがる水の丸地区の特産・夏秋(かしゅう)イチゴを使った果実酒造りに取り組む。三好市が酒どころであり、隣町の特産品を生かした“新酒”として売り出したい考え。本年度中の商品化を進め、新たな三好地域の名産品を目指す。

 果実酒造りに励むのは、食農科学科野菜専攻の2、3年生9人。昨年8月に水の丸地区のイチゴ畑に校外実習で訪れたのを機に、指導に当たる西條泰教諭と生徒がイチゴを使った新たな加工品を検討。三好市は酒蔵が多く「酒のまち」で知られているため、酒とイチゴという三好、東みよし両市町のブランドを組み合わせて地域のPRにつなげようと考えた。

 水の丸地区の農家や四国唯一のワイン工場「さぬきワイナリー」(香川県さぬき市)の協力が得られたほか、地域の課題解決や活性化に取り組む高校を支援する県教委の「スーパーオンリーワンハイスクール事業」にも選ばれ、具体的に取り組むことにした。

 夏秋イチゴは標高約千メートルの涼しい気候を生かして栽培されており、実の出荷最盛期は秋まで。果実酒には、低地の他品種に需要が移る冬の実を使う。

 12月から来年1月ごろにかけて約250キロを収穫し、さぬきワイナリーなどで醸造する。果実酒約千本の生産を見込み、出来上がれば地元の酒屋や産直市で販売したいとしている。

 生徒は8月中旬、果実酒造りに向けて水の丸苺(いちご)生産組合の遠藤弘行組合長(51)の畑を訪れ、養分を分散させないため、実を収穫し終えた枝を切るなどした。

 2年の上西颯人さん(16)は「初めての作業が体験できて面白い。完成が楽しみ」と話している。