次々にジャンプしながら遡上する稚アユ=阿南市上大野町の那賀川

 阿南市の那賀川でアユの遡上が本格化し、銀鱗が水面に輝いている。

 同市上大野町の那賀川北岸堰周辺には体長8センチ前後の稚アユが群がり、堰にある長さ約20メートルの魚道の段差を次々と飛び越えている。

 那賀川漁業協同組合によると、遡上は例年より1週間ほど早い3月中旬から始まり、5月中旬まで続く。吉井旭筆頭理事(58)は「昨年同様、稚アユの群れが多く確認できている。大きく育ってほしい」と期待を寄せる。

 県内のアユ漁は勝浦川など一部を除いて6月1日に解禁される。