阿波ノ北方農園が製造販売する阿波市産農産物を使ったジャム=同市の三木肥料

 肥料・農資材販売の三木肥料(阿波市)が運営する「阿波ノ北方農園」が、同市の農産物を使った無添加ジャムの品ぞろえを拡充している。約2年前に特産の白ナス「美~ナス」やトウモロコシなど4種類から製造販売を始め、現在は15種類に増えた。今春にはパッケージをリニューアルしており、一層の販路拡大を目指す。

 ジャムは、自社農園や地元農家で栽培した無農薬、低農薬の作物を、てん菜糖を加えて煮詰め、防腐剤を使わずに仕上げる。この3月にはキウイフルーツのジャムや、青森産リンゴとニンジンを組み合わせたジャムなど4種類が加わった。

 パッケージは、阿波市の移住促進PRパンフレットを手掛けた福井県鯖江市の若手クリエーター集団「TSUGI(ツギ)」にデザインを依頼した。農園のロゴを描いたシンプルな見た目となっている。

 規格外で出荷されない農産物を、地元の農家の収入や食材のPRにつなげようと製造を始め、同農園や石井町の産直市・阿波食ミュージアムなどで販売している。今後、大都市圏にも販路を広げていきたい考え。

 農園の三木みずほさんは「野菜もフルーツのように甘く苦手な人でも食べやすい。いろんな食べ方を試してほしい」と話した。

 100グラム入り。オープン価格で税別700円前後。