新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限の影響で、徳島県と市町村の外国語指導助手(ALT)や国際交流員(CIR)の任用手続きが遅れている。受け入れ窓口の自治体国際協会(東京)から、9月に来日する予定の候補者がまだ紹介されないまま。入国制限が続けば任用できない可能性があり、自治体は気をもんでいる。

 協会と共同でALTらの受け入れ事業を担う総務省によると、来日する候補者は決まっているが、入国制限がどうなるか分からず、5月ごろに予定していた自治体への紹介ができていない。

 現在、政府が入国制限を緩和するとしているのはタイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドだけ。昨年度の県内の任用は110人で、半数以上が米国からだった。

 市町村のALTとCIR任用の取りまとめをしている県ダイバーシティ推進課には本年度、83人の紹介の依頼があり、県でも30人を任用する予定だった。

 牟岐町教委は、任期が7月末で終了するALT1人の後任を求めている。牟岐中学校の担当教員は「ネーティブの発音が分からない場面で心強く、生徒の言語力を伸ばす上で必要。スピーチコンテストの練習など幅広くサポートしてくれるので、いないと困る」と話す。20人を任用する予定の徳島市教委は、来日できなければ任期が切れないALTでカバーするとした。

 総務省国際室は「状況を見ながら9月の来日に間に合うか見極め、遅れる場合は自治体に連絡する」としている。