徳島県内の主要3地点(徳島市、三好市池田町、美波町)における2010年代の8月の気温(10年間の平均値)が、30年前の1980年代に比べ、月平均気温で1・0~1・2度、月最高気温で1・8~2・4度高いことが、徳島地方気象台の観測データで分かった。最高気温が35度以上の猛暑日の日数も8~34倍と大幅に増えており、地球温暖化の影響が県内でも顕著に現れた。

 徳島地方気象台の統計によると、各地点での1980~89年、2010~19年の月平均気温と月最高気温は表の通り。

 月平均気温は、80年代が徳島市27・2度、三好市池田町24・8度、美波町が26・5度だった一方、10年代は徳島市28・4度、三好市池田町25・8度、美波町27・6度とそれぞれ1度以上上回った。月最高気温は80年代が徳島市34・2度、三好市池田町33・0度、美波町34・0度で、10年代は徳島市36・3度、三好市池田町35・4度、美波町35・8度。

 気象庁や日本気象協会によると、平均気温が1度上昇すると桜の開花など動植物の生態系に影響するほか、洪水や暴風雨、干ばつといった自然災害が増える恐れがある。空気中の水蒸気量が増加するため、体感的な暑さも大幅に増すという。

 猛暑日の日数も80年代が徳島市5日、三好市1日、美波町3日だったのに対し、10年代は徳島市43日、三好市34日、美波町30日と激増していた。

 日本気象協会の気象予報士・渡邉かおるさんは「暑さが増しているのは事実で、熱中症になりやすい環境となっている」と指摘。今夏も高気圧に覆われる日が多く酷暑となる見込みで、「新型コロナウイルス対策のマスクは人が居ないところでは外したり、こまめに水分、塩分を補給したりするなど一人一人が熱中症予防に努めてほしい」と呼び掛けている。