徳島県警の薄墨刑事部長(右)から感謝状を受け取る大阪府警の大濱捜査3課長=府警本部(県警提供)

 徳島県警は、徳島市の阿波踊りに40年近く捜査員を応援派遣してきた大阪府警捜査3課すり犯捜査係に本部長感謝状を贈った。すり捜査では全国トップクラスといわれる府警。捜査員は踊り会場で目を光らせるだけではなく、県警の若手に高度な捜査技術を伝えている。

 県警によると、応援派遣が始まったのは1970年代前半。当時は踊り会場ですり被害が頻発していた。被害件数が減ってきたことで派遣は2001年から中断したが、捜査技術の継承が課題になってきたこともあって、県警が再び要請し08年に復活。今年が再開から10年目の節目となった。

 府警からは毎年、ベテランを中心に捜査員2~4人が派遣される。県警の若手捜査員と組んで演舞場周辺や駅前を回り、すり事件などの警戒に当たっている。08年には県外の男を現行犯で逮捕した。

 県警捜査1課によると、すり事件の捜査は群衆の中からすり特有の目線の動かし方やしぐさをする人物を見つけ出し、犯行現場を押さえるまで気付かれずに尾行するなど、高度な捜査技術を要する。

 多田卓司課長は「すり事件の捜査手法は、他の事件捜査にも応用できる。応援派遣は県警の捜査力の向上につながっており、今後も府警の協力を得て続けていきたい」と話す。

 県警の薄墨和夫刑事部長が4日に府警本部を訪れ、捜査3課の大濱憲昭課長に感謝状を手渡した。