徳島県庁

 徳島県が、石井町の3人が新型コロナウイルスに感染した事案で、感染経路の特定に向けて厚生労働省のクラスター対策班の力を借りる。これまでの調査で感染経路につながる情報は把握できておらず、独自の調査には手詰まり感が漂っている。

 県は20代女性介護士の感染が確認された6日以降、同じアパートで同居し感染した10代男女2人を含めて聞き取り調査を続けている。9日までに把握している行動歴は、通勤・通学先と家との往復、近所のコンビニに短時間行ったという程度。県幹部は「疑わしいポイントが全く分からない」と言う。

 累計感染者数の少なさから、調査の知識や経験が不足している側面もある。これまでの6人の感染事例はいずれも、県外との関わりがあるなどの理由から「県外で感染した可能性が高い」と判断しており、県内での感染を前提とした調査の経験は乏しい。それだけに「我々が気付いていない調査の方法があるかもしれない」(県幹部)と、対策班に期待する。

 飯泉嘉門知事は9日の会見で、調査のノウハウ不足を認め「(感染事例の)データが少なければ、対応が遅れる可能性がある。対策班の意見を聞いて知見を増やしていきたい」と述べた。