7日発売の季刊文芸誌『文藝』(河出書房新社)2020年秋季号が増刷決定

 7日発売の季刊文芸誌『文藝』(河出書房新社)2020年秋季号が、10日に3000部の増刷を決定した(初刷9000部、累計1万2000部)。1933年に創刊され、日本でも最も歴史の古い文芸雑誌のひとつである同誌。文芸誌の増刷は異例であるにもかかわらず、19年の大幅リニューアル以降、19年秋季号、冬季号に続き、3号目の増刷を達成した。

【画像】第一特集は「覚醒するシスターフッド」

 今号の第一特集は「覚醒するシスターフッド」。1年前に特集した「韓国・フェミニズム・日本」というテーマから発展し、この時代における女性たちの連帯と自由を考察する。『僕はイエローでホワイトでちょっとブルー』がベストセラーになった、ブレイディみかこ氏と、小説集『完璧じゃない、あたしたち』で、さまざまな女性同士の関係を描いた王谷晶氏による対談を収録。王氏によるシスター・バイオレンスアクション中篇、マーガレット・アトウッドや桐野夏生ら国内外の8人の作家による短篇小説、女優の秋元才加らのエッセイなどを掲載している。

 第二特集は「非常時の日常 23人の2020年4月-5月」。いとうせいこう、奥泉光氏、木皿泉氏、多和田葉子氏、中村文則氏、穂村弘氏、水村美苗氏、村田沙耶香氏、目取真俊氏、柳美里氏ら作家を中心に23人が、さまざまな地で過ごす新型コロナ禍の日常をつづっている。第三特集は「世界の作家は新型コロナ禍をどう捉えたか」。トルコのノーベル賞作家オルハン・パムク氏、著書『災害ユートピア』で知られるレベッカ・ソルニット氏、イギリスの文芸誌『Granta』に初出の川上未映子氏のエッセイを掲載している。

 各特集に国内外の名だたる寄稿者がそろったこと、また「シスターフッド」という日本ではまだなじみのない概念についての初特集ということが発売前より話題となり、初版部数を増やしたにもかかわらず、初日から完売店が多数報告された。刊行後は、SNSを中心に話題が拡がり、注文が殺到し完納。2019年秋季号『韓国・フェミニズム・日本』特集号の売れ行きをほうふつとさせるスピードを鑑み、増刷にいたった。


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