封じ手を立会人の深浦康市九段(右)に手渡す藤井聡太七段。右から2人目は木村一基王位=札幌市

 将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太七段(17)が挑戦する第61期王位戦(徳島新聞社など主催)の7番勝負第2局が、13日午前9時から、札幌市厚別区の「ホテルエミシア札幌」で指され、午後6時、後手番の藤井が40手目を封じて初日を終えた。

 藤井が先勝して迎えた第2局は、木村が得意の相掛かりの戦型を選択。藤井が4四角(26手目)と出たのに対し、木村が2七飛(27手目)と引いたのが異例の対応となり、互いに時間を使って考えるじっくりとした展開となった。

 昼食休憩後、木村が4六銀(29手目)から4五銀(31手目)と攻勢に出ると、藤井が5四銀(38手目)と反発。木村が3六銀(39手目)と引いたところで指し掛けとなり、2日制の対局に初めて臨む藤井が初の封じ手をすることになった。

 副立会人の野月浩貴八段(47)=札幌出身=は「木村王位は手得と歩得だが、浮き駒があり(駒の配置の)バランスが微妙なところ。藤井七段はここでうまく指せば(形勢が)良くなる可能性がある。ここ5手くらいが、どちらに形勢に傾くかの分かれ道となる」と分析した。

 持ち時間各8時間のうち1日目の消費時間は、木村が3時間32分、藤井が4時間6分。2日目の14日は午前9時に再開、夜までに勝敗が決まる見通し。対局は徳島新聞電子版で速報する。

「封じ手」益金被災地へ 用紙販売、九州豪雨を想定

 将棋の第61期王位戦第2局を主催する日本将棋連盟は、13日に後手番の藤井聡太七段が初めて書いた「封じ手」の用紙を希望者に販売し、益金をチャリティーに役立てる。

 木村一基王位が、札幌入りした12日に提案し、藤井七段も同意した。封じ手は通常は2通作成するが、今回はチャリティー用に1通増やした。益金の贈り先は、九州を中心とする豪雨被災地などを想定している。

 封じ手は、2日制の対局で公平性を確保するために行う。初日終了時の手番の対局者が、中断中も次の手を考えて有利になるのを防ぐため、あらかじめ次の手を紙に記し、厳重に保管。2日目の再開時に開く。
 
 販売方法はオークションなどを検討しており、近く日本将棋連盟のホームページ(https://www.shogi.or.jp/)で発表する。