再開後ホーム初勝利に向けて練習に取り組む徳島の選手=徳島スポーツビレッジ

 J2で3位につける徳島ヴォルティスは、15日午後7時から鳴門ポカリスエットスタジアムで19位の山口と対戦する。リーグ再開後初白星を挙げた前節のアウェー琉球戦から中3日で迎えるホーム戦。政府の指針に従い、今月10日以降は5000人を上限に観客動員が可能となり、約5カ月ぶりに鳴門のスタンドにファン・サポーターが戻ってくる。「連勝して勢いに乗る」。選手たちは生観戦の興奮と勝ち点3の歓喜をもたらす覚悟で連戦に挑む。

 12日に沖縄から帰った後、チームはオフなしで13日のトレーニングに励んだ。山口戦後、さらに中3日でホーム福岡戦を控えており、実質の練習時間は1時間程度にとどめた。

 「思った以上に試合後は疲れていた」と前節を振り返るのは右WBでフル出場した岸本。連戦に向け「アイスバスに入るなどしっかりケアしている」と自己管理にも余念がない。福岡戦までの3連戦を「めちゃめちゃ大事」と位置付け「チームが流れに乗れるか乗れないか全然違う。この3試合で勝ち点9をもぎ取りたい」と意気込みを語った。

 今季ここまで1勝1分け2敗(勝ち点4)と負けが先行している山口は徳島と同様に、ハイラインからのプレスが肝となるポゼッションサッカーを志向する。池上、高ら中盤がボールを動かし、最終ラインは対人に強いDF菊地を加えて力強さを増した。最も警戒すべきは新加入のブラジル人FWイウリ。185センチと高さがあってフィジカルも強い。徳島としてはイウリにいいボールが入らないようパスの出所にプレスをかけるとともに、球際の激しさや走り負けないスタミナも求められる。

 再開後初勝利も岩尾主将はシビアにチームを見ている。後半31分のMF渡井の勝ち越しゴールを振り返り「渡井がドリブルで抜け出す直前に相手のDFが足を滑らせたが、彼が滑らずに対応していたら結果は変わっていたと思う」。サイドから崩された失点シーンなどで見られた多くの課題に触れ、偶然ではなく必然の勝利とするための努力を続ける決意だ。

 再開後初めて観客が入るホーム戦についてリーダーは「コロナ禍の折、お金を払って見に来る労力や負担は大きい。そんな人たちに何が見せられるか、僕たちのサッカーが問われている」と表情を引き締めた。

 徳島はここまで2勝1分け1敗の勝ち点7。