冠水した幸町立体交差。自転車道を迂回する自動車が走っている=1964(昭和39)年、本社所蔵写真

 日本は梅雨時期の豪雨や台風による水害が多い国である。毎年のようにどこかで洪水や土砂崩れが起こり、甚大な被害が出る。近年は地球温暖化による気候変動の影響からか、想定外の水害も多発している。

 写真は、1963(昭和38)年6月に徳島市幸町にある国道192号の立体交差が冠水した様子を撮影したもの。立ち往生した乗用車を、運転手だろうか、かさを差した男性が見守り、その向こう側の水のたまった部分を、車高の高いバスやトラックが通過している。

 さらに、自転車用の側道を乗用車が通行している様子も写っている。当時、この行為が許されていたのかどうか分からないが、今では考えられないシーンだ。

 この写真が撮影された日、徳島市では午前9時から午後3時までの間に141ミリの雨が降った。梅雨前線に沿って台風が通過したことによる豪雨で、市内だけで9184戸が浸水した。