王位戦第2局に勝ち、感想戦にのぞむ藤井聡太七段(左)=ホテルエミシア札幌

 将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太七段(17)が挑戦している第61期王位戦(徳島新聞社など主催)の7番勝負第2局が14日、札幌市厚別区の「ホテルエミシア札幌」で指し継がれ、午後7時40分、144手までで後手番の藤井七段が勝ち、2連勝で初タイトル獲得に向け前進した。

 持ち時間各8時間のうち、残りは藤井、木村ともに1分。第3局は8月4、5の両日、神戸市の「中の坊瑞苑」で指される。

 木村の得意の相掛かりの戦型となった第2局。2日目は藤井にとって初体験となる封じ手「8六歩」(40手目)で再開した。

 藤井は飛車を大きく展開し9五飛(58手目)から9六飛(60手目)と仕掛けた。これに対し、「受け師」の異名を取る木村に2九飛(63手目)と好手を放たれ、不利な局面が続いた。

 しかし、決め手を与えなかったことが木村の焦りを誘う。互いに持ち時間が少なくなる中、木村が指した1一竜(121手)に乗じ、5三香(122手)と攻勢に転じ、その後は得意の終盤力を発揮して、逆転勝利をものにした。

 副立会人の野月浩貴八段(47)=札幌出身=は「木村王位は一度は勝勢を築いたが、決め手がなかった。藤井七段に決定的なポイントがあったわけではないが、辛抱強く指したことが勝利につながった」と話した。

 第3局以降で木村が1勝すれば、第5局の徳島対局(8月31日、9月1日)が実現する。ただ新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、例年行われている大盤解説はしない。