徳島市津田本町出身の環太平洋大(岡山市)3年内藤優香さん(21)が、11月に群馬県高崎市で開かれる第9回チアダンス世界選手権大会ダブルスの部に日本代表として出場する。大学からチアダンスを始めた内藤さんは新体操の経験を生かして力を付け、大舞台への切符をつかんだ。「練習の成果をぶつけたい」と意気込んでいる。
チアダンスは、スポーツの試合で組み体操などの演技をしながら応援するチアリーディングのダンス部分を抜き出した競技で、両手にポンポンを持ちターンやジャンプなどを見せる。動きの正確さや体の柔軟性などが採点される。
5月に高崎市で世界選手権予選を兼ねたアジア大会があり、内藤さんは入学時からペアを組む坂成祐美さん(21)=環太平洋大3年、福岡県出身=と出場。日本、インドネシア、フィリピンから参加した10組で争われ、内藤さんのペアはフィリピンのペアに次ぐ2位に入り、日本勢最上位に与えられる世界選手権の出場権を得た。
内藤さんのペアは息の合った動きを披露。両足を180度以上開きジャンプする得意技「トゥタッチ」を立て続けに5回飛んだことなどが評価された。
内藤さんは津田小学校1年生の時に新体操を始め、徳島市立高校3年まで続けた。大学では「新たな競技に挑みたい」とダンス部に入り、週6回の練習に励む。身長150センチと小柄ながら、昨年9月の日本オープン選手権で優勝するなど国内有数の競技者に成長した。「世界選手権を目標に頑張ってきた。これまで練習してきたことを出し切る」と意欲を見せている。
世界選手権は2年に1度開かれ、ダブルス部門と、16人で踊る団体部門がある。両部門とも各国の代表は1組で、両部門合わせて30カ国以上からエントリーされる予定。