阿波踊りのフィナーレを飾る有名連の総踊り=市役所前演舞場

 徳島市の遠藤彰良市長は24日の定例記者会見で、夏の阿波踊り会場に設置されている演舞場の桟敷について、市観光協会の破産管財人が換価する前に使用させてもらえるよう、管財人と協議を進めていることを明らかにした。

 桟敷は有料、無料合わせて6カ所分を全て協会が所有していたが、3月29日に徳島地裁が協会の破産手続きの開始を決定した後は、管財人が管理している。

 市長は桟敷が使える前提で踊りの事業計画を立てていると強調。「ほとんどが税金で作られており、元々は市民のもの。管財人にも社会的有用性は理解してもらっており、使わせていただけると考えている」と述べた。

 このほか、今夏の踊りの事業費は例年通り3億円程度になるとの見通しを示し、チケット収入や県、市の補助金などで賄うとした。市の補助金は例年と変わらず約1600万円を予定しているとした。