アニメ続『刀剣乱舞-花丸-』でおなじみの名剣「小狐丸」にちなんだ能公演が5月3日、徳島市のあわぎんホールで開かれる。徳島市で4日から3日間開かれるアニメの祭典「マチ★アソビ」とのコラボレーションで、アニメをきっかけに若者に伝統芸能に触れてもらうことが狙い。

 
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 公演は、ホールに能舞台をしつらえ、刀にちなんだ能の古典演目を上演する。「小鍛冶」は、名剣「小狐丸」の誕生を描いた演目。天皇に剣を打つことを命じられた刀匠が、稲荷明神に助けを求めてお参りすると、不思議な少年が励まし、一緒に剣を作るという。この少年は稲荷明神の化身で、その力を得た刀匠は無事に名剣「小狐丸」を作り上げた。

能「小鍛冶」の一場面

 公演に先立ち、能楽師の河村晴道さんによる解説もあり、初めて能を見る人にも分かりやすい。刀剣を擬人化したアニメの人気キャラクター「小狐丸」が、伝統芸能の世界ではどのように描かれてきたかを知ることができる。

 入場者特典として、「小鍛冶」と続『刀剣乱舞-花丸-』がコラボレーションした描き下ろしイラストによる公演パンフレットとクリアファイルがある。

 公演では、能「小鍛冶」のほかにも、半能「橋弁慶」、狂言「粟田口」など刀剣にちなんだ演目が披露される。

 

 能・狂言公演

 日時:5月3日午後2時開演

 場所:あわぎんホール(徳島市藍場町2-14)

 料金:全席指定で一般5000円、小中高生2000円。

 問い合わせ:あわぎんホール〈電088(622)8121〉。