県が導入した移動式PCR検査施設=徳島市の県立中央病院

 新型コロナウイルスの感染疑いがある患者に迅速にPCR検査を行って院内感染を防ごうと、徳島県は県立中央病院(徳島市)にトレーラー型の「移動式PCR検査施設」を設置した。17日から8月末まで試験的に稼働させる。

 施設は12平方メートルで、ウイルスを外部に流出させない「陰圧」設備が施されている。検体内のウイルスを不活性化させるなどの事前処理を行う装置や、ウイルス特有の遺伝子を増やして検出する「全自動遺伝子解析装置」などを完備。検査の全行程をトレーラー内でできるようにしている。

 救急搬送者やただちに手術が必要な人ら、緊急性の高い重症患者が対象。通常より大幅に短い1時間15分程度で検査結果が出るため、医療従事者の負担軽減にもつながる。

 トレーラーはもともと、研究作業用の施設として徳島大と自動車部品メーカー「ジェイテクト」(名古屋市)が共同開発した。新型コロナ流行を受け、必要な場所で機動的にPCR検査ができるよう改造した。

 県立中央病院の西村匡司院長は「救急医療の中核を担っているので院内感染は許されない。施設を活用してしっかり防止したい」と話した。