日亜のオプティソリスで照らした「白貂を抱く貴婦人」(大塚国際美術館提供)

 日亜化学工業(徳島県阿南市)が開発した自然光に近い白色LED「オプティソリス」が、鳴門市の大塚国際美術館の作品展示用照明に採用された。国内の美術館で使われるのは初めて。日亜は、色彩の忠実な再現が求められる施設や店舗での利用拡大につながると期待している。

 4月に追加展示されたレオナルド・ダビンチの「白貂を抱く貴婦人」や、「モナ・リザ」、県出身アーティスト・米津玄師さんの描き下ろしイラストが使われた「Lemon」の特大CDジャケットの3作品の陶板画の照明に使われている。日亜が大塚国際美術館に導入を提案した。

 日亜によると、オプティソリスは可視光領域において太陽光に極めて近い色の光を発するため、照らす物の色合いを自然に再現できる。紫外線がほとんど含まれておらず、光による作品などの損傷を低く抑えられるという。2018年に発売。印刷物の色を確認する際の照明などに使われているほか、ドイツの美術館や博物館計3施設に試験導入されている。

 大塚国際美術館のスタッフは「絵のモデルが息を吹き込まれたかのように生き生きと魅力的に見える」と話す。同館は今後、新しい作品を追加する際にも導入を検討するという。

 日亜は「作品本来の色や姿を鑑賞するための一助となればありがたい」としている。