インターネットの短文投稿サイトにアイドルグループのコンサートチケットを譲るという虚偽の書き込みが載り、徳島県内の女子高校生が4万円をだまし取られるなどした事件で、三好署は11日、京都市の女子中学生(15)を詐欺の疑いで書類送検した。事件を巡り、同署は愛知県の専門学校生の女性(21)=釈放済み=を誤認逮捕していた。女子中学生は専門学校生に成り済まして書き込みをした疑い。容疑を認めている。

 捜査関係者によると、女子中学生は専門学校生を装って2016年8月、短文投稿サイトに「人気アイドルグループ『関ジャニ∞』の徳島公演に行けなくなったので、チケットを譲る」という虚偽の内容を書き込んだ。購入を希望した女子高校生に、専門学校生名義の金融機関の口座に4万円を振り込ませるなどして、最終的に不正に現金を得た疑いが持たれている。

 女子中学生は、短文投稿サイトで、アイドルのコンサートチケットを譲ろうとしていた専門学校生の書き込みを見つけ、犯行に利用したとみられる。

 事件を巡っては、現金を振り込んだのにチケットが届かなかったことから女子高校生が三好署に被害届を提出。問題の書き込みが専門学校生の名前で行われていたことなどから、三好署は5月、専門学校生がチケット代をだまし取ったと判断し誤認逮捕した。