栄養バランスに配慮した弁当=徳島市の宇治製薬徳島工場

 医薬品原料製造の宇治製薬(徳島県鳴門市)が、弁当や料理の宅配事業に本格参入した。県民の健康づくりを食生活から応援しようと、栄養バランスや糖質、カロリーなどに配慮した商品を展開。コロナ禍により外出を控えて自宅で料理をする人の負担軽減にもつなげる。

 4月に「deli|lab(デリラボ)」と銘打ち事業を始めた。徳島市川内町の自社工場内に調理施設を構えており、調理や配達を担当する従業員4人を新たに雇用した。

 メニューは管理栄養士が監修。ローストポークやエビマヨといった主菜に野菜を添えた3、4人前の「オードブル」、1人前の「ディナーセット」や、黒米を用いた弁当などを用意している。肉料理や野菜のピクルスを真空冷凍した「ストック・デリ」もあり、商品数は約50点に上る。1日平均100食、多い日は200食を販売している。

 購入金額に応じ、徳島、鳴門両市の一部と北島、松茂、藍住各町に配達する。徳島市の工場事務所での受け取りも可能。ストック・デリは通信販売にも対応している。今後は通販商品の充実やアンテナショップの開設などを進め、2年後に年商5億円を目指す。

 宇治製薬は1898年創業。点滴剤や人工透析剤に含まれる塩化カリウムなどを製造している。十川香奈子代表取締役は「自宅で健康的に、簡単に食べられる食事を提供し、日頃の食生活から病気の予防などをサポートしていきたい」と話している。