教習車内でフェースシールドを着用する指導員(奥)。感染予防に配慮している=徳島市の千松自動車教習所

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、徳島県内の自動車教習所が、密室となる教習車内や、合宿コースの感染予防に苦慮している。一時は県外からの合宿受け入れを中止したが、6月から再開。アルコール消毒、検温、マスク着用を義務付け、教習車の窓を開けて実習するなどの対策を取っている。

 県内の教習所15カ所のうち、合宿コースがあるのは9カ所。昨年は県外を中心に計4750人が利用した。県指定自動車教習所協会(松茂町)は4~5月、東京都など7都府県からの合宿受け入れを自粛するよう要請。9カ所は応じ、緊急事態宣言の解除に伴って6月から受け入れを再開している。

 6月の合宿受け入れ数は9カ所で計347人。阿北自動車教習所(阿波市吉野町)は111人の合宿を受け入れた。合宿利用者が寝泊まりする寮や教習施設の出入り口にアルコール消毒液を設け、検温、共有スペースでのマスク着用を義務付けている。37・5度以上の熱が出た場合には合宿を切り上げ、自宅で2週間待機してもらう。

 合宿の有無にかかわらず教習車内は感染リスクが高いとあって、各教習所は対策を徹底している。県指定自動車教習所協会は各教習所にフェースシールド計500枚、夏用マスクを計500枚提供。アルコール消毒液、赤外線体温計も配った。

 千松自動車教習所(徳島市北佐古二番町)では、窓口に飛沫防止シートを設置。学科教習は間隔を空けて着席し、実技教習はアルコール消毒をした車内で常に窓を開けて行っている。

 協会の阿部榮次会長は「県外からの合宿受け入れは大きな収入源であり、リスクを恐れていつまでも自粛はできない。引き続き感染防止のために万全の体制を取り、気を引き締めていきたい」と話した。