徳島県が作成したはしかへの注意を呼び掛けるパンフレット。県のホームページでも注意を呼び掛けている

 ゴールデンウィーク目前、沖縄ではしかが流行というニュースが話題になっています。すでに名古屋でも感染が確認されるなど、流行が全国に広がるおそれも。はしかってどうやってうつるの?予防法は?徳島県健康増進課の感染症・疾病対策室に聞きました。「ワクチン接種でほぼ確実に予防できます」

 

 ◆はしかってどんな病気?どうやってうつるの?
 初期は発熱や咳などの風邪に似た症状で、遅れて発疹が出ます。妊娠中の女性がかかると流産や早産のリスクが高まります。空気感染し、感染力が非常に強いのが特徴で、インフルエンザの10倍とも。潜伏期間は10~12日間と長く、感染力があるのは発症する1日前からといわれています。知らないうちにうつす場合があるので、予防を徹底してください。

 

 ◆予防はどうすればいい?
 2回のワクチン接種を受けると、95%以上の人が免疫を得られるとされています。徳島県は子どものワクチンの接種率が高いのですが、全国的に20代後半から40代に免疫が不十分な人の割合が多いので、注意が必要です。

 予防接種を受けたかどうかは、母子手帳に記載されていますし、免疫の有無は血液検査で分かります。ただ、不安な場合は予防接種を受けることをお勧めします。すでに免疫を獲得している人がワクチン接種を受けても問題はありません。予防接種を受けるには、かかりつけの医療機関に相談してください。

 ワクチン接種後、免疫ができるまでに2週間ほどかかります。ゴールデンウィークには間に合いませんが、今後も流行するかもしれませんし、海外では流行している地域があります。免疫の獲得は“一生モノ”なので、いい機会ととらえてぜひワクチン接種を考えてください。

 

 ◆はしかかも…症状が現れたらどうすればいい?
 はしかかもしれない症状が出た、身近にはしかになった人がいるという場合は、まずかかりつけの医療機関に電話をして、指示に従って受診してください。感染を拡大させないためにも、事前に連絡せずに受診するのは避けましょう。