園長会であいさつする内藤市長(左)=徳島市の徳島グランヴィリオホテル

 徳島市の内藤佐和子市長は20日、市内の徳島グランヴィリオホテルで開かれた市認可保育所連盟の園長会に出席し、私立認定こども園・保育園の施設整備補助事業に代わる待機児童解消策について意見交換した。出席者からは保育士の確保と処遇改善を要望する声が相次いだ。

 園長会には加盟保育所・こども園41施設のうち38施設の園長らが出席し、非公開で行われた。市長や出席者によると、「県内の6保育士養成校の卒業生は多くが県外に就職している。県内での就職を支援してほしい」「保育士が確保できれば施設を拡張し、児童の受け入れを増やすことができる」などの意見が出た。

 補助事業の見直しで新設が白紙となった7施設の系列施設も2カ所出席。うち1カ所の関係者が「突然、はしごを外されると困る」と注文を付けた。一方、系列施設と別の出席者からは「保育士が足りないのに、施設だけ増やしても待機児童は解消できない」と指摘し、見直しの撤回を求める発言は出なかった。

 意見交換の後、市長は「私自身が養成校に出向き、県内での就職をお願いする。処遇改善は市だけで進めるのではなく、県や国にも要望する」と述べた。

 連盟の前川雅一会長は「待機児童解消は保育士の確保に尽きる」と強調。補助事業による施設の新設について、市から園長会に説明がなかったことを問題点に挙げ、「他の施設の経営計画に影響する話であり、情報は公開してほしい」と話した。