徳島ヴォルティスの2018年1月期決算は純利益が9910万円で、10年連続の黒字となった。広告料収入やJリーグからの配分金が増え、黒字額は前期を8481万円上回った。事業活動のもうけを示す経常利益は1億1886万円増の1億4409万円。25日、板野町文化の館で開かれた株主総会で報告、承認された。
営業収入は前期比13・6%増の16億3912万円。このうち広告料収入は、メインスポンサーの契約金増額などで11・3%増の11億279万円となった。Jリーグから支払われる配分金は、リーグが英国の動画配信大手と結んだ放送権契約の影響で77・8%増の1億4511万円と大幅に増えた。
17年のチーム成績は7位に終わったものの好試合が多く、1試合平均のホームゲーム観客数は前年より414人多い4979人。チケット収入は23・2%増の6285万円、物販収入も30・2%増の6023万円と好調だった。
会員収入は個人が1・4%増の7880万円(4695人)、法人は0・7%減の5775万円(607口)と、いずれも小幅の増減だった。
支出の営業費用は5・8%増の14億9100万円。このうちチーム人件費は、基本報酬や勝利数に応じて支払われる報酬が増え、11・3%増の8億1400万円だった。
岸田一宏社長は「J1再昇格に向け、今後も収入をできるだけ確保してチーム強化を図る。魅力的なサッカーを見せ、徳島県の活性化に貢献したい」と話している。
株主総会では決算のほか、取締役1人の新任が承認された。