オンライン相談の準備を行う移住促進コーディネーター=阿南市役所

 新型コロナウイルスの影響が長引く中、徳島県阿南市への移住相談が増えている。4~6月に22件寄せられ、市が移住促進コーディネーターを配置した2017年度以降、同時期としては最多。市移住交流支援センターは、東京や大阪での感染拡大を受けて地方への移住を考える人が増えているのが理由とみている。

 市によると、市移住交流支援センターに寄せられた電話やメールなどによる相談件数は4月8件、5月4件、6月10件。前年同期の8件から14件増えた。同時期で最も多かった18年度(14件)よりも8件上回っている。

 大半が東京、大阪、兵庫からの相談者で「感染者が少なく、自然豊かな環境で暮らしたい」というのが主な理由。働く場所や住居、就農、子育て支援、災害リスクなどに関する問い合わせが多い。

 「新型コロナが収まれば行ってみたい」との声もあり、市は最大5泊まで1泊4千円を補助する「市お試し滞在費補助金」事業の利用を呼び掛けている。創設した19年度は総額10万円(25泊分)の利用があった。

 市は感染予防のため6月から月2回、オンラインでの移住相談を始めた。オンラインで相談した都内のIT関連会社に勤める20代男性は、旅行で県南を訪れた際、海の青さに感動し、阿南への移住を考えているという。求人や空き家の状況などを尋ね、移住促進コーディネーターが回答した。

 コーディネーターの岩浅壮泰さん(23)は「移住相談イベントが再開され、相談件数は今後も増えると予想している。阿南への移住をお手伝いしたい」と話している。