徳島県庁

 徳島県が25日に新型コロナウイルス感染を発表した徳島市の20代男性と小松島市の30代男性は会社の同僚で、愛知県内で開かれた会社の研修に一緒に参加していた。徳島県はその際に感染した可能性が高いとみている。20代男性は同日、県内の感染症指定医療機関に入院し、30代男性も入院に向けて調整している。いずれも症状は改善傾向にある。

 県によると、研修は5~22日に行われ、2人は22日に帰県した。20代男性は20日に37度台の熱があり、21日にはせきが出た。22日、39度台の発熱があり、息苦しさや喉の痛み、頭痛、全身の倦怠感といった症状が出た。23日に下痢の症状があり、帰国者・接触者相談センターに相談。24日、保健製薬環境センターのPCR検査で陽性が確認された。

 30代男性は20代男性の濃厚接触者として25日にPCR検査を受け、感染が判明した。22日に37・1度の発熱やせき、喉の痛み、全身の倦怠感といった症状が出ていた。

 研修には全国から30人程度が参加。20代男性と30代男性以外に体調に異変のある人が数人いたという。

 2人は22日、午後7時32分名古屋駅発の新幹線のぞみ99号に乗り、8時35分、新神戸駅に到着。9時25分発の高速バス(JR四国バス)を利用し、11時33分に徳島駅に着いた。駅から20代男性は個人タクシーで、30代男性は家族が運転する車でそれぞれ帰宅した。2人とも移動中はマスクを着用していた。

 30代男性は同居の両親が濃厚接触者に当たるとしてPCR検査を受ける。帰県後は24日に自宅近くに短時間、買い物に出掛けただけで、他に濃厚接触者はいないとみられる。20代男性は1人暮らしで、帰県後は外出していないという。

 20代男性が乗車したタクシーは特定できていない。県は運転手は濃厚接触者に当たらないと判断しているものの、心当たりがある人は相談するよう呼び掛けている。

 県は25日に新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いて報告した。会議後に会見した飯泉嘉門知事は「感染が拡大しているエリアや施設への移動や利用は控えてほしい」と県民に呼び掛けた。