調理する上板町給食センター職員=同町高瀬(センター提供)

 徳島県上板町給食センターが食品ロス削減に成果を上げている。2019年度は野菜の使わない部分を町内の養豚業者に提供するなどし、調理くずを18年度から93%削減した。食育を通して児童生徒の意識の向上も図り、給食の食べ残しを37%減らした。

 センターは町内の幼稚園4園、小学校4校、中学校1校に給食を提供。町は農業従事者の割合が高く、食品ロスが町議会で取り上げられるなどして機運が高まり、19年度に本格的な削減を進めた。

 根菜の皮をむかずに調理したり、野菜から切り落とした部分を地元の養豚業者に飼料として提供したりして無駄を省いた。品質に問題はないものの見た目が悪い規格外食品も活用した。

 その結果、センターから出る調理くずは19年度の月平均が36キロで、18年度の524キロから大きく減った。

 児童生徒の食べ残し削減も推進。食に対する興味を深めるため、野菜の収穫を体験するとともに、子どもがメニューを考案する課題を設けた。その結果、金時豆入りのお好み焼き、規格外のニンジンのみじん切りを使ったドライカレーなどがメニューに加わった。18年度と19年度の類似のメニューの食べ残しを比べると、1人当たり1日30・54グラムから19・13グラムに減った。

 センターは「児童や保護者の食への関心が高まり、食品ロス削減の推進を意識してもらうきっかけになったと考えている」としている。