連勝を目指し、素早い攻守の切り替えを意識した練習に励む徳島の選手=徳島スポーツビレッジ

 J2で3位につける徳島ヴォルティスは29日午後7時から、北九州市のミクニワールドスタジアムで8位の北九州と対戦する。前節から中3日で迎えるアウェー連戦。前線に生きのいい若手を据える北九州との「ハードワーク対決」を制して連勝し、さらに中3日で続くホーム山形戦へ勢いを加速させたい。

 27日、板野町の徳島スポーツビレッジで行われた練習には別メニューだった押谷、浜下の両MFの姿もあった。「いろんな選手が常に試合に関われる状態であることがチームにとってはプラス」とロドリゲス監督。連戦を戦う上で選手起用の幅が広がると歓迎した。

 選手は体をほぐした後、GKを入れた8対8のボールワーク。前節は今季初めて出場のなかったFW河田がひときわ大きな声を出して素早い攻守の切り替えを促し、ムードを引き締めていた。

 北九州を4年ぶりにJ2の舞台に引き上げた小林伸二監督は、2012年から15年まで徳島で指揮を執り、13年にプレーオフ(PO)を勝ち抜いてJ1に導いた「昇格請負人」。リーグ再開後のホーム戦は負けがなく、前節も2―0で山口を破った。ここまで3勝1分け3敗(勝ち点10)と順調に滑り出している。

 基本陣形は4―4―2。これまでの小林スタイルとも言うべき守備を固めてから前に飛び出していく戦術ではなく、攻撃時はサイドバックが高い位置を取り、人数をかけてパスをつなぐアグレッシブなポゼッションサッカーを志向している。特に21歳の高橋、20歳の椿の両サイドハーフはドリブルがうまく、中に切れ込む動きも秀逸だ。

 山形に入団した08年に小林監督の下でJ1昇格を経験し、15年も徳島で指導を受けたDF石井は「北九州は運動量も豊富で前からどんどんプレスに来ると思うが、それをうまく外せるのがうちのいいところ」と話す。激しいプレスをかいくぐって丁寧なビルドアップからボールを握って優位に立ちたい考えだ。

 前節の磐田戦では、スーパーセーブでチームを救った在籍10年目のGK長谷川も小林監督との対戦を楽しみにしており「成長した姿を見せたい。絶対に負けられない」と闘志を燃やしている。

 徳島はここまで4勝1分け2敗(同13)。