四国霊場八十八カ所と四国別格二十霊場で結願を果たし、外国人に参拝方法を伝授しているテスさん=鳴門市大麻町

 四国霊場八十八カ所と四国別格二十霊場の巡礼を終えた、フランス人のフレデリック・テスさん(41)が、鳴門市大麻町の1番札所・霊山寺で外国人のお遍路さんらに参拝方法を伝えている。「人を助けると、その人がまた違う誰かを助ける。そうして輪が広がっていく」と充実した表情で話す。

 テスさんは、フランスの女性作家が書いた四国霊場についての本などを読み、歩き遍路に挑戦することを決めた。7月9日にスタートしたが、途中、体調を崩して思うように歩けなかったときもあった。それでも1日約25キロのペースを保ち、八十八カ所と別格二十霊場で結願を果たした。

 14日から鳴門市に滞在し、初挑戦で覚えた手の洗い方や鐘の打ち方、ローソクや線香の立て方などの知識をスペインや米国、南アフリカなどの計10人に伝えた。16日は悪天候のため中止した。17日まで滞在し、18日には高野山(和歌山県)を目指して出発する。

 来日前の4月12日から6月17日まではスペイン北部の「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」を歩いた。今後、ドバイや台湾などを旅行し、12月に帰国する予定。

 テスさんは「(四国遍路は)笑顔でお接待してくれたのが印象深かった。出会ったお遍路さんにもらったたくさんのお札は宝物です」と話している。