だまし絵の前で写真を撮影する住民=美波町奥河内

だまし絵の前で写真を撮影する住民=美波町奥河内

 美波町奥河内の四国霊場23番札所・薬王寺の門前町「桜町商店街」に16日、弘法大師空海が描かれた「だまし絵」がお目見えした。商店街への誘客や観光PRのために町が設置した。

 だまし絵は高さ4・3メートル、幅6・2メートルの三角形で、JR牟岐線の高架下に設けられた。大浜海岸から昇る太陽を背景に、弘法大師がつえで突いた地面から水が勢いよく湧き出る様子を描いている。

 向かって右側の位置から絵を眺めると、水が飛び出るように立体的に見える。インスタグラムなど会員制交流サイト(SNS)で観光客らに写真を発信してもらい、一層の誘客につなげる。

 薬王寺の仁王像が描かれた絵2枚(いずれも高さ3・8メートル、幅2・9メートル)も近くに設置。事業費は約166万円。

 16日は除幕式があり、薬王寺の今川泰伸住職(56)や門前町の活性化に取り組む住民団体「発心の会」の江本友昭会長(62)らが幕を下ろした。訪れた住民は早速、写真を撮影していた。