2試合ぶりの勝利を目指し、攻守の切り替えを意識して実戦形式の練習に励む徳島の選手=徳島スポーツビレッジ

 J2で4位につけている徳島ヴォルティスは2日午後7時から鳴門ポカリスエットスタジアムで19位の山形と対戦する。中3日で続いてきた3連戦の最後はホーム戦。前節は北九州に0―2で敗れ、選手たちの心身の疲労は小さくないが、ファン・サポーターの力も借りて勝ち点3だけを目指す。徳島らしく人とボールが素早く動くサッカーを貫き、山形の堅い守りを打ち破りたい。

 梅雨が明け、真夏日となった31日、板野町の徳島スポーツビレッジで行われた練習はハーフコートでのゲーム形式などに取り組み、1時間程度で切り上げた。「正直疲れている」「体は重い」と夏場の連戦の過酷さを口にする選手たち。ロドリゲス監督も「いい食事といい睡眠が大事だと選手に伝えている」とまずは疲労回復が鍵を握るとの認識だ。

 前節の前半、珍しくセンターバック(CB)を務めた岩尾主将は「失点に自分も絡んでる。極めて0点に近い出来」と首を横に振った。さらにMF西谷が試合後に「アップ時に気の緩みを感じた」と省みた点について「選手の準備の仕方はさまざまで、何が正解というのはない。ただ、中3日のアウェー連戦という状況と自分たちの目標を照らし合わせた上で『勝つために本当にベストの準備ができていたか』と全員に聞いたとしたら『イエス』と答えられる選手は多くなかったと思う」と苦言を呈した。

 山形はここまで1勝5分け2敗(勝ち点8)で下位に沈んでいるが、8試合で7失点はリーグで8番目に少ない。ロドリゲス監督は「まだ映像を多くは見てないが、J2チームに多い、守りをしっかり固めてボールを奪うスタイル。よく走るだろうし、そこをどう打破していくかがポイント」と話した。

 徳島はここまで4勝1分け3敗(同13)。

山形 守備は昨季主力組が軸

 山形は昨季6位でJ1参入プレーオフ(PO)に進出。その2回戦で徳島に0―1で敗れ、5年ぶりのJ1復帰を逃した。今季は石丸清隆監督を新たに迎え、堅守速攻に徹していた昨季からポゼッションスタイルへのシフトを試みている。

 守備はGK櫛引、CB栗山ら昨季の主力組を軸にまとまっている。最終ラインからのビルドアップもスムーズだ。

 一方、攻撃は前節の千葉戦で初先発したブラジル人FWアラウージョやポスト役のFW大槻、技術のあるMF渡邊らが中心。計5得点はリーグで2番目に少なく、シュートまで持ち込めないシーンが目立つ。

山形戦へ意気込むMF

 前々節の磐田戦で鮮やかなヘディングシュートを決めたMF清武功暉とボランチとして定着してきたMF鈴木徳真が最近の試合を振り返り、山形戦への思いを語った。

 MF清武功暉

 ―磐田戦ではCKから今季初得点。北九州戦でもFKからいいヘディングシュートを放った。

 プロに入ってからはキッカーが多かったが、自分にああいう形があることを示せてよかった。

 ―山形戦は昨季2戦とも退場処分を受けた。

 昨季はチームに迷惑をかけた。今季はウイングバックに入ることが多く、また違った自分を出せているので引きずってはいない。あくまで42試合のうちの一つとして臨む。

 MF鈴木徳真

 ―梶川とのダブルボランチで臨んだ北九州戦。チームはボールロストが多かった。

 相手がぐいぐいプレスに来たのでサイドで起点がつくれず、常に先手を取られる感覚があった。

 ―前橋育英高の同期生、MF渡邊凌磨がいる山形と対戦する。

 負けたくない。シュートセンスがあるので足を振らせないようにし、しっかり寄せてボールを取り切る。