フードバンクとくしまに寄せられた食料=徳島市昭和町3

 NPO法人フードバンクとくしま(徳島市)が生活困窮者らに提供した4~6月の食料が、前年同期の4倍近い1万1500キロに上った。新型コロナウイルスの影響で、収入減や学校休校に伴う新たな需要が生まれるとともに、休業を余儀なくされた企業などから食料の寄付が増えたのが主な要因。フードバンクは今後も支援を求める状況は続くとみて、食料を募っている。

 4~6月に提供したのは、コメやレトルト食品、野菜、菓子など1万1537キロ(前年同期は3101キロ)。障害者や高齢者の施設、病院、福祉団体など従来の支援先約50団体に加え、コロナ禍で特別に対象とした延べ約30人の個人にも渡した。もともと支援先のニーズは高く、寄付された食料の増加に合わせて提供する量も伸びた。

 県母子寡婦福祉連合会は、フードバンクから譲り受けた食料をひとり親家庭約300世帯に届けた。受け取った母親は「コロナで仕事がなくなり、困っているときに助けてもらえた。一人じゃないと安心できた」といった声を寄せた。

 小中学校が休校したため、児童養護施設・阿波国慈恵院(徳島市福島1)では児童生徒約40人の昼食が急きょ必要になり依頼した。担当者は「食料をすぐに提供してもらえて助かった」と話す。

 7月からはアルバイト収入や仕送りが減った大学生に対する定期支援も始め、希望者が相次いでいる。

 食料を寄せる企業側も新型コロナの影響が関係している。4月下旬~5月末に休業したアオアヲナルトリゾート(鳴門市)は、土産売り場の商品やレストランの食材を譲った。食品卸のRCフードサービス(徳島市)は、休校で余った給食用の食材を届けたのを機に、その後も余剰品の寄付を続けている。

 佐伯雅子事務局長は「コロナの影響は弱い立場の人ほど深刻。できるだけ多くの人を支えられるよう、支援の輪が広がればうれしい」と話している。

 問い合わせはフードバンク<電088(679)1919>。