前日までの青から黄に変わった県庁のライトアップ=午後7時半ごろ

 徳島県内で新たな感染者2人が発表され、県が初めて「とくしまアラート」を発動させた2日、新規感染者が関係する鳴門、神山、徳島の3市町は対策本部会議を開くなど対応に追われた。9日連続で感染者が確認され、県民からは感染拡大を懸念する声が聞かれた一方、とくしまアラートについて「危機感が伝わりにくい」との意見もあった。

 鳴門市役所での会議には、泉理彦市長や市幹部ら約30人が出席した。アラート発動を受け、市内でクラスター(感染者集団)が発生した場合などに備え、対策本部会議とは別に、関係課の課長級でつくる「新型コロナウイルス感染症対策調整会議(仮称)」の設置を決定。泉市長は「市民に迅速に正確な情報を丁寧に伝え、感染拡大防止への行動について改めて注意を促したい」とコメントした。

 神山町役場には、後藤正和町長や副町長ら幹部職員6人が集まった。3日以降、職員が検温したり出張を控えたりするなど庁内の感染予防の徹底を確認した。徳島市役所での会議には、内藤佐和子市長や幹部職員ら20人が出席。市長が各部局に対し、関係団体などにアラートを周知するといった対応を指示した。

 県と徳島市はアラート発動に伴い、県庁と徳島中央公園鷲の門を感染観察強化を示す黄色にライトアップした。ただ、アラート発動を巡っては、県民から戸惑いの声も聞かれた。

 同公園を訪れていた徳島市の男性教員(39)は「いつまで感染者の発表が続くのか不安だ。『アラート』で観察強化と言われてもピンとこず、危機感がイメージしづらい。3密を避けるなど自分たちでできる対策を心掛けたい」と話した。

 感染者の増加に伴い、徳島駅前の飲食店では客足が大きく落ち込んでいる。男性経営者は「どの店も休業したいのが本音。中途半端なアラートではなく、県は独自の緊急事態宣言を発令して休業を要請し、協力金を支払うべきだ」と語った。