華麗なフラメンコで観客を魅了した小島さん=徳島市のあわぎんホール

華麗なフラメンコで観客を魅了した小島さん=徳島市のあわぎんホール

 牟岐町出身のフラメンコ舞踊家で文化功労者の小島章司さん(77)=東京都=と、同郷の友人で演劇評論家浅香寿穂(ひさほ)さん(77)=徳島市=の公演「マノ・ア・マノ ふたりの喜寿祭」が23日、同市のあわぎんホールであり、観衆約800人が2人のエネルギッシュなステージに酔った。

 小島さんは、フラメンコの本場スペインから招いた歌手とギター奏者による音楽に合わせて、情熱的な独舞を披露。東洋的な神秘性も融合させた荘厳な演出で観客を魅了した。

 浅香さんは徳島市出身の詩人野上彰の生涯を一人芝居で演じた。昭和の時代の銀座の酒場を舞台に、語り部と野上役を演じ分け、野上作詞の楽曲「落葉松(からまつ)」などを熱唱した。

 浅香さんの高校教師時代の教え子の大西廣明さん(61)=藍住町東中富=は「喜寿になっても昔と変わらないパワフルな舞台で、元気をもらった」と話した。

 小島さんと浅香さんは日和佐高校(現海部高)出身で、音楽部の先輩後輩の間柄。2カ月ほど同年齢となるのに合わせて企画した。共演は古希記念コンサート以来、7年ぶり2回目。