徳島海上保安部が入居する「小松島みなと合同庁舎」=小松島市小松島町

 新型コロナウイルスの脅威は洋上の巡視船にも及んでいた。6日、20~50代の乗組員7人の感染が分かり、前日発表の50代乗組員2人と合わせて感染者が9人に上った徳島海上保安部(小松島市)は、徳島県内2例目のクラスター(感染者集団)と判断され、職員が業務継続に向けた対応に追われた。50代職員の感染が確認された同市は幹部らが緊急の会合を開き、市民に予防を徹底するよう呼び掛けた。

 徳島海上保安部の事務所は小松島みなと合同庁舎にあり、海上での警備業務だけでなく、工事や行事の許可申請業務などを行っている。感染が分かった9人はいずれも窓口業務には従事せず、一般市民らとの接触はなかったとみられる。保安部の春藤光部長は取材に対し「重大な事案と認識している」と答えた。

 当面の業務については、職場間の配置転換で要員を融通するなどして通常通り行う方針。春藤部長は「組織内で感染予防を再度徹底し、保健所の指導を受けながら業務継続に努める」と話した。

 市役所では午後4時からの緊急対策会議を前に、職員らが慌ただしく部屋を出入りする姿が見られた。市は、50代職員が勤務していた生涯学習課が入る市立図書館の全館消毒を行ったと明らかにしたほか、今後、職員の時差出勤や市役所玄関で来庁者の検温を実施する方針を示した。

 中山俊雄市長はホームページを通じ、引き続き「3密」を避けて手洗いなどの基本的な感染予防に努めるよう市民に訴えた。