徳島名西警察署

 徳島県警は6日、窃盗事件の証拠品として徳島名西署が保管していた韓国のウォン紙幣(約5100円相当)など22点を紛失したと発表した。署員がごみと間違って廃棄した可能性が高いとしている。鑑識作業を終えていたため、捜査に支障はなかったと説明した。紙幣の所有者には謝罪しており、相当額を弁償する。

 県警刑事企画課によると、紛失したのは徳島市内のコンビニで5月27日に発生した置引事件の証拠品。盗まれた財布に入っていた5万ウォン紙幣1枚など被害品18点と容疑者のマスク4点で、まとめてビニール袋に入れていた。

 証拠品は翌28日に署員が鑑識作業室で指紋採取や写真撮影をした後、室内の作業台に置いていた。6月1日に保管庫に入れようとしたが無くなっていた。別の署員が既に移したと思い込み、6月26日の定期点検まで発覚しなかった。

 作業室は刑事課内にあり、部外者の出入りは難しい。課員48人を聴取し、署内を探したが見つからなかった。

 同署は7月21日、窃盗容疑で50代の女を書類送検。徳島区検の捜査が終結するのを待って、証拠品の紛失を発表した。

 県警では、過失による紛失で捜査に支障がない場合は懲戒処分の対象外。県警刑事企画課は、同署の刑事課長に証拠品を適切に管理するよう指導した。