徳島市出身の猪子寿之氏率いるデジタルアート集団チームラボ(東京)が森ビル(同)と共同で、東京・台場の複合商業施設「お台場パレットタウン」内に整備中の美術館の内部が26日、報道陣向けに公開された。
屋内遊技場跡地を改装した1万平方メートルの館内は五つの展示空間で構成される。このうち「ボーダレスワールド」と名付けられた空間では、隆起した床や鏡張りの壁面がある立体的な展示室に花鳥風月をモチーフにした映像を映し出し、来場者などの動きに合わせて映像が変化していく様子がお披露目された。
美術館にはこのほか、子どもたちが体を動かして遊べる新作などデジタルアート約40作品が展示され、全部で520台のコンピューターと470台のプロジェクターが使用される。
森美術館などの文化施設も手掛ける森ビルの担当者によると、デジタルアートを専門に扱う美術館は世界初。猪子氏は「従来とは全く異なる新たな空間のありようを追求した。世界中の皆さんにこの体験を届けたい」と話した。開館は6月21日。