徳島県は26日、4月1日時点の推計県人口(外国人含む)を73万7939人と発表した。3月1日時点の74万783人から2844人減り、戦後初めて74万人を下回った。県人口は19年連続で減少しており、ピークだった1956年の87万8671人(1月1日時点)に比べて約14万人減った。
 4月1日時点の男女別人口は、男性が35万1780人、女性が38万6159人だった。3月1カ月間の自然動態は出生が403人、死亡が930人で527人の自然減。一方、社会動態は転入者3575人、転出者5892人と、2317人の社会減となっている。
 前年の4月1日時点の県人口は74万4837人で、今年3月末までの1年間で6898人(男性2988人、女性3910人)減った。同期間の出生は5191人、死亡は1万206人で自然減は5015人。転入者2万3018人に対し、転出者は2万4901人で、1883人の社会減だった。
 市町村別で4月1日時点の推計人口が多いのは▽徳島市25万6766人▽阿南市7万1091人▽鳴門市5万7010人-など。少ないのは▽上勝町1416人▽佐那河内村2166人▽牟岐町3947人-など。
 前年の4月1日時点より増えたのは藍住、北島の2町。藍住町は3万4890人(173人増)、北島町は2万2550人(36人増)だった。
 戦後の県人口は56年をピークに減少し、71年に80万人を割った。その後、いったん増加に転じたが、99年以降は毎年減少している。過去10年で見ると、2007年10月に再び80万人を割り込み、16年11月に75万人を下回った。
 国立社会保障・人口問題研究所が3月に発表した推計では、45年の県人口は約53万5千人にまで減少するとされる。県は15年に決定した「とくしま人口ビジョン」で、60年の人口目標を「60万~65万人超」と設定している。